マカオ歴史的市街地区、観光案内標識の最適化進む

マカオ政府の張裕社会文化司司長(社会文化担当相)は9月4日、観光案内標識最適化のための合同会議を開催し、旅遊局、民政総署、土地工務運輸局、文化局、交通事務局の責任者らから進捗状況などのヒアリングを行った。

先に旅遊局が打ち出した徒歩散策4コースに関して、民政総署ではより方向を分かりやすくするための案内標識を8本新設したほか、設置済みのものについても整備を実施。また、宣伝及び観光マップを掲出するための小型パネルを新たに12台設置したという。旅遊局では、散策コースを案内する中国、英語、ポルトガル語のチラシを164万枚配布、スマートフォン用アプリのリリースなどのほか、週末に散策コース内でパフォーマンスの上演や記念写真撮影用のレトロ三輪車(ペディキャブ)の展示などを行っていてる。

文化局ではマカオ歴史的市街地区にある22の観光スポットに観光案内パネルを設置。今後、さらに26箇所に追加設置を予定している。

張司長は、政府が目標とする「世界的ツーリズム・レジャーセンター」の実現のため、定期的に観光案内看板の最適化や歩行環境の改善などの進捗をチェックしていくとしている。

マカオ歴史的市街地区は細い道路が入り組んでおり、道に迷う旅行者も少なくない。案内看板の数がそもそも少ない、見づらいといった指摘もある。最適化の取り組みにより旅行者の利便性及び満足度の向上が期待される。

増設された案内標識(写真:社會文化司司長辦公室)

増設された案内標識(写真:社會文化司司長辦公室)

 

観光マップなどを掲出する小型パネル(写真:社會文化司司長辦公室)

観光マップなどを掲出する小型パネル(写真:社會文化司司長辦公室)

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