米国系サンズチャイナが24.6%で首位=2月マカオ企業別カジノ売上シェア

マカオ政府のカジノ監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)が3月1日に公表した資料によると、今年(2016年)2月のマカオの月次カジノ売上は前年同月比0.1%減の195.21億パタカ(日本円換算:約2765億円)だった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ6陣営が存在するが、2月の企業別スロットを含むカジノ売上では、ヴェネチアンマカオやサンズコタイセントラルなどの大型IR(統合型リゾート)を展開する米国系のサンズチャイナ24.6%のシェアを獲得し、月間首位に立ったという。マカオの日刊英字経済紙マカオデイリータイムスが3月6日付電子版でドイツ銀行のゲーミング(カジノ)アナリストによるレポートを元に報じた。

2位は香港系のギャラクシーエンターテイメントで、22.4%。3位はリスボアブランドのカジノで知られるSJMホールディングスで、20.2%。昨年10月27日に新IRスタジオ・シティが開幕したばかりの4位メルコ・クラウン・エンターテインメントは14.5%、5位のウィンマカオは10.9%、6位のMGMチャイナは7.4%。いずれも前月から順位に変動はなかったが、サンズチャイナ、SJM、ウィンマカオの3陣営がシェアを伸ばした。

なお、今年6月にはウィンマカオのウィンパレス、9月にはサンズチャイナのパリジャン、来年初頭にはMGMチャイナのコタイプロジェクト、来年内にはグランドリスボアパレスといった大型IRの開業が控えており、今後シェアが大きく変動する可能性もある。

サンズチャイナが開発を進める大型IR(統合型リゾート)パリジャンマカオ(資料)=2016年3月、コタイ地区にて本紙撮影

サンズチャイナが開発を進める大型IR(統合型リゾート)パリジャンマカオ(資料)=2016年3月、コタイ地区にて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ半島新口岸地区にあるカジノIR(統合型リゾート)サンズマカオ(澳門金沙)がきょう(5月18…
  2.  マカオ司法警察局は5月16日、マカオで商業ビルのレンタル会議室を宝飾品店に偽装し、マカオ人の男性…
  3.  香港金融管理局は5月17日、香港におけるデジタル人民元の実証実験範囲を拡大し、香港の携帯電話番号…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  5.  マカオ政府統計調査局は5月17日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の民間建築及び 不動産取引…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun