マカオ司法警察局は3月2日、マカオ・コタイ地区のカジノ施設内にある会員制VIPルームで発生したゲーミングチップの盗難事件について、中国本土出身の商人の男（44）を窃盗罪で逮捕、送検したと発表した。

警察発表によれば、被害者の男性は2月28日午後11時頃からVIPルームでギャンブルに興じていたというが、翌午前1時頃、トイレに行くため席を立ち、戻って来たところ、テーブル上に放置していた額面10万香港ドル（日本円換算：約147万円）のチップ1枚がなくなっていることに気づき、カジノの警備員を通じて同局に通報したとのこと。

およそ1時間後、警備員が同じカジノ施設内で窃盗犯と疑われる男を取り押さえることに成功。知らせを受けて現場に駆けつけた警察官が調査を行ったところ、男が盗んだチップを所持していることが判明したという。チップは無事に持ち主の元へ戻った。

カジノフロアの監視システムのイメージ（資料）＝マカオ理工学院ゲーミングティーチング＆リサーチセンターの模擬カジノ施設にて－本紙撮影