ムーディーズ、マカオの格付け「Aa3」維持=展望は「安定」に引き上げ

格付け会社ムーディーズ・インベスター・サービスが5月24日に発出した最新レポートで、発行体としてのマカオ特別行政区の信用評価について「Aa3」を維持し、展望について「ネガティブ」から「安定」へと引き上げた。

同社はレポートの中で、マカオ特別行政区の財政実力及び対外収支状況が外部からの衝撃に対抗できる十分なバッファを有すること、持続的な経済の多元化の推進により将来的な経済成長のリスク回避性を強化していること、サポート制度に対する政策の有効性が顕著に表れている点を展望を「安定」に引き上げた理由として挙げた。

同社の格付けについては、マカオ経済のけん引役となるカジノ売上の低迷長期化を受け、昨年(2016年)5月に「Aa2」から「Aa3」に1段階引き下げられた。その後、マカオのカジノ売上は同年8月に上昇に転じ、今年4月まで9ヶ月連続で対前年でプラスを維持している。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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