ユネスコ委、マカオの世界遺産保護状況に高い関心…埋め立て及び都市計画資料など要求

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化が見事に融合したエキゾチックな町並みが残るマカオ半島中心部の旧市街(歴史市街地区)にはユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物と広場が30ヵ所存在する。

目下、ポーランドのクラクフでユネスコの第41回世界遺産委員会が開催されている(7月2日から12日まで)。マカオ政府文化局(ICM)が7月8日に発表した内容によれば、5、6日にかけてマカオの世界遺産保護状況に関するものを含む決議草案の審議が行われたとのこと。この中で、委員会からマカオ歴史市街地区の管理計画報告が2015年2月1日の期限後も提出されていないことについて遺憾の意が示されたほか、マカオ周辺海域の埋め立て計画、新しい建築物の歴史市街地区への潜在的影響について高い関心が示され、マカオ政府に対して2018年12月1日までに管理計画及び埋め立てと都市計画資料を提出するように求めたという。

マカオ歴史市街地区が世界文化遺産リストに登録されたのは2005年のこと。その後、マカオは急速な経済発展を遂げ、建設ラッシュが続いている。

ポーランドのクラクフで開催中の第41回世界遺産委員会(写真:ICM)

ポーランドのクラクフで開催中の第41回世界遺産委員会(写真:ICM)

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