賭博で借金抱えた女性カジノディーラーが勤務先からチップ詐取=共犯者が両替時に「盛る」手口…総額約200万円相当

マカオ司法警察局は5月6日、マカオ新口岸地区にある小規模カジノ施設から少なくとも15万香港ドル(日本円換算:約200万円)を騙し取ったとして、このカジノにディーラー職として勤務していた29歳の女と中国本土出身の52歳の男を業務上横領の疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。

警察の発表によれば、5月5日午前10時頃、カジノ施設から1人の女性ディーラーが男性客と通じて両替を装ってチップを騙し取っている疑いがあるとの通報を受けたという。カジノ施設側が監視システムを通じて調査したところ、この女性ディーラーがカジノテーブルを担当していた同日午前7時頃、およそ1万香港ドル(約13.4万円)分の小さな額面チップから大きな額面のチップへ両替を依頼した男性客に対して、額面1万香港ドルのチップを2枚(2万香港ドル分)と交換するという不審な動きが見受けられ、午前9時45分にも同じ行為を繰り返されたという。

その後、司法警察局員が現場に到着し、女性ディーラーと男性客の身柄を拘束。同局がこの女性ディーラーが担当していた監視システムの録画映像を確認したところ、前月(4月)24日から同日までの間、少なくとも15回にわたって両人が同じ行為が繰り返しており、カジノ側に15万香港ドルの損失を与えていたことがわかった。

女性ディーラーは警察の調べに対して、賭博で借金を抱えていたこと、自らカジノ内で金貸しを営む男に声を掛けて共謀を持ちかけたこと、獲得したチップは2人で折半していたことを認めたとのこと。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

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