G2Eアジア2017がノンゲーミング展示中心のIRエクスペリエンスコーナー新設=マカオで5月開催の大型国際カジノ見本市

アジア最大規模の国際カジノ見本市として毎年5月中旬にマカオで開催されている「G2Eアジア(Global Gaming Expo Asia)」。今年(2017年)は5月16日から18日までの3日間、マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設のコタイエキスポホールで開催予定となっている。

近年、カジノの本場として知られる米国ラスベガスでは、レジェー・エンターテイメントといったノンゲーミング(非カジノ)要素の充実により、幅広い旅客層の誘致に成功した。アジアのラスベガスと呼ばれるマカオでも、政府が旗振り役となってラスベガスの成功モデルの再現を目指している。その中核を担うのが、マカオでオープンラッシュが続く大型IR(統合型リゾート)だ。

アメリカゲーミング協会とともにG2Eアジアを共催する国際展示会大手リード・エグジビションズによれば、今年の「G2Eアジア2017」の目玉としてIRエクスペリエンスコーナーを設け、エンターテイメント、クラブ、バー、IRテクノロジー、ビジネスソリューション分野における売上増及び価値向上につながる新製品や技術、サービスにフォーカスした展示を行うとのこと。

G2Eアジアは2007年にスタート。全世界からスロットマシン及びカジノ周辺機器メーカー、サービスプロバイダーなどが出展し、アジアを中心としたカジノ運営会社の関係者らが視察に訪れることから、ビジネスネットワーキングハブ機能を果たしてしている。アジアのカジノ市場では、カジノ解禁が近づく日本市場への関心が高まっているほか、日本国内でも地方自治体によるIR誘致合戦や、参入に名乗りを上げる企業も相次いでおり、G2Eアジア2017のIRエクスペリエンスコーナーにも内外から高い注目が集まりそうだ。

「G2Eアジア」会場イメージ(写真:Reed Exhibitions)

「G2Eアジア」会場イメージ(写真:Reed Exhibitions)

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