ノーベル物理学賞受賞中村修二教授がマカオ大学で講演

 マカオの公立総合大学、マカオ大学は8月2日、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏(カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料物性工学部教授)による「高効率青色LEDとレーザーダイオードの開発秘話」をテーマとした名誉博士講演会を開催したと発表。

 マカオ大学は2020年に中村修二氏へ名誉理学博士号を授与している。

 マカオ大学によれば、中村教授は限られたリソースの中で既成概念にとらわれず行動した結果、ブレークスルーを果たし、高効率青色LEDとレーザーダイオードの開発に至った自らの経験ほか、農業・園芸分野や芸術装飾、車両・屋内照明、さらには通信分野への技術応用といった今後の展望について語ったとのこと。

マカオ大学で講演する中村修二教授=2023年8月2日(写真:University of Macau)

 質疑応答セッションでは、若い受講者に向けて創造的な発想を持ち、常識の枠にとらわれない研究テーマを敢えて選び、人とは違った方向を追求してみてはどうかと呼びかける一幕もあったという。

 講演会終了後、中村教授はマカオ大学の研究施設、図書館などを視察し、大学幹部及び研究者らとの交流機会もあったとした。

マカオ大学で開催された中村修二教授による講演会の様子=2023年8月2日(写真:University of Macau)

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