国際娯楽が太陽城集団を買収―ジャンケットの上場加速か

香港の不動産王、鄭裕彤一族の持ち株会社で香港上場企業の国際娯楽がマカオのジャンケット大手、太陽城集団周焯華会長との間で枠組み合意を締結したことを発表。国際娯楽は73.5億香港ドル以内で太陽城集団株の7割の取得する内容で、ジャンケット業務における7割の利益を手中に収めることができる。買収が完了すれば、太陽城グループは「ヤドカリ上場(借殼上市)」とよばれる形で上場することになる。

1月13日付地元有力紙「澳門日報」が伝えた。マカオの有識者によると、今回の買収はジャンケット企業が上場企業となるための参考、あるいは上場スピードを速めるための一つの指標として作用するのではないかとしている。ジャンケット企業は上々を通じて大型資金調達と資金余力を得るだけでなく、内部統制を改善させ、競争力の強化にもつながる。

鄭裕彤氏はジュエリー大手周大福珠寶の創業一族で、ディベロッパー大手新世界発展の創業者。マカオのカジノ王、スタンレー・ホー氏とも友人関係にあるといい、SJMの株主でもある。

太陽城集団のリムジン型ハマー(写真はイメージ)―本紙撮影

太陽城集団のリムジン型ハマー(写真はイメージ)―本紙撮影

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