マカオ、最低賃金が2024年1月1日から引き上げ…最低時給は約600円に

 マカオの「被雇用者の最低賃金」に関する法律の改正案が2023年12月18日に公布され、2024年1月1日から施行される。マカオにおける最低賃金の調整は2020年11月以来。

 これに伴い最低賃金が下記のように調整される。*カッコ内は日本円換算

 1. 月給:7072パタカ(約12万4440円)
 2. 週給:1632パタカ(約2万8720円)
 3. 日給:272パタカ(約4790円)
 4. 時給:34パタカ(約600円)
 5. 生産実績給の1時間あたり平均:34パタカ(約600円)

 マカオ政府労工事務局(DSAL)によれば、最低賃金は海外労働者にも適用され、これを下回った場合には雇用主に被雇用者1人あたり2万〜5万パタカ(約35万1900〜87万9900円)の罰金が科せられるとのこと。また、最低賃金を下回った被雇用者が海外労働者だった場合は雇用許可(就労ビザ)の再審査が行われることになっているとした。

 参考までに、2023年第2四半期のマカオの就業人口全体の月給中位数は1万7000パタカ(約29万9100円)。

マカオ政府労工事務局が作成した2024年1月1日からの最低賃金引き上げに関するインフォグラフィック(図版:DSAL)

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