マカオ、2025年1〜4月の電子決済額に関する統計公表…飲食業2.3%増も小売業は15.8%減

 マカオ政府統計・センサス局は6月10日、今年(2025年)1〜4月累計及び4月単月の電子決済額統計(飲食業・小売業編)を公表。

 今年1〜4月の飲食業における電子決済額は前年同時期から2.3%上昇の45.7億パタカ(日本円換算:約818億円)で、中でもファストフード店(+8.6%)と茶餐廳・粥麺店(+6.2%)の増加幅が大きかった。小売業については15.8%減の167.1億パタカ(約2990億円)で、革製品(-26.8%)と百貨(-23.5%)の下落幅が大きく、ドラッグストア(+6.3%)は上昇に。

 今年4月単月では、飲食業における電子決済額が前年同月から2.7%上昇の10.5億パタカ(約188億円)。詳細ジャンル別の動向は、茶餐廳・粥麺店(+9.2%)とチャイニーズスタイルの酒楼(+4.4%)が上昇、ウェスタンスタイルのレストラン(-13.5%)は下落。前月との比較では、業界全体で4.6%下落で、チャイニーズスタイルの酒楼が5.8%下落、ウェスタンスタイルのレストランは6%上昇。

 今年4月単月の小売業における電子決済額は前年同月から9.4%下落の35.9億パタカ(約642億円)。詳細ジャンル別の動向は、革製品(-30.1%)の下落幅が大きく、ドラッグストア(+20%)は上昇。前月との比較では、業界全体で6.5%下落、革製品と時計・ジュエリーがそれぞれ12.9%、12.4%下落、ドラッグストアは5.4%上昇。

 本統計はマカオの主要な電子決済事業者(マカオにおける電子決済総額の95%を占める)から提供された関連データを同局のデータとリンクさせ、統合したもので、2025年1月分から月次ベースでの公表が始まった。

普及が続くマカオのモバイル決済のイメージ(写真:マカオ金融管理局)

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