マカオ、青茂イミグレーションの累計通関人数が1億人突破…運用開始から約5年

 マカオ治安警察局は8月4日、同日午前8時に青茂(チンマオ)イミグレーションの運用開始以来の累計通関人数が延べ1億人を突破したと発表。

 青茂イミグレーションはマカオ半島北西部の青洲地区と広東省珠海市の拱北地区を結ぶ新たな陸路の玄関口として2021年9月8日午後3時に運用開始となった。特徴として、24時間運用、マカオ側と中国本土側両地の出入境手続きをワンストップで済ませることができる「一地両検」方式の採用が挙げられる。

 自動化ゲートを主としており、マカオ側と中国本土側の両方の自動化ゲートを利用できる有効なICチップ搭載型の身分証(マカオまたは香港の永久性居民IDカードと”回郷証(港澳居民来往内地通行証)”の組み合わせなど)を所持していることが利用条件のため、パスポート保有者などについては他のイミグレーション施設を利用する必要が生じる。なお、昨夏よりマカオ及び香港の永久性居民身分証を持つ外国人に非中国籍用の港澳居民往来内地通行証が発行されるようになったため、一部の外国人が利用できるようになった。

マカオ、青茂イミグレーションの外観イメージ(写真:マカオ治安警察局)

 マカオと珠海を結ぶ陸路のイミグレーションは複数存在するが、最も混雑するのが關閘イミグレーションとなっている。青茂イミグレーションは關閘イミグレーション近くに設置され、24時間運用というメリットもあることから、旅客の分散化による混雑緩和が期待されている。

 同局によれば、今年(2025年)1〜7月累計の青茂イミグレーション経由の出入境旅客数は2078.6万人超、単日平均にして約9.8万人に上っており、前年同時期から1.8%増とのこと。マカオ居民が約53.5%を占めトップという。

マカオ、青茂イミグレーションの入境ホールのイメージ(写真:マカオ治安警察局)

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