MERS感染者の韓国人密接接触者1名が数時間マカオに滞在=現在香港で隔離中

今月(5月)26日、MERS(中東呼吸器症候群)に感染疑いのある44歳の韓国人男性(29日に感染確定)が韓国・ソウルから香港を経由して中国広東省恵州へ渡航した事案に関し、近隣地域にあたるマカオでも、衛生局が中心となり感染者の移動中における密接接触者の追跡調査やマカオを訪れる韓国人旅客に対する体温検査強化などの対応を進めている。

マカオ衛生局は5月29日夜に記者会見を行い、密接接触者にあたる韓国人1名が28日に数時間マカオへ滞在していたことを明らかにした。この人物は、すでに香港に移動しており、香港当局による隔離観察下にあるという。また、29日午後7時時点の情報として、感染が疑われる症状は出ていないとのこと。

マカオ衛生局では、MERSは一般的に発病後に伝染性を有することから、今後、当該人物が隔離先で発病に至ったととしても、マカオ滞在時に第三者への伝染リスクは存在しなかったことを強調し、市民に対して冷静に対応するよう呼びかけた。

香港とマカオは海を隔てて直線距離で約50キロ、高速船で約1時間の位置にある。

マカオの町並み(資料)=2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=2015年4月(写真:GCS)

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