マカオ・リスボン直行便復活機運高まる=中国とポルトガルの往来緊密化、直近2年で2倍以上

マカオがポルトガルから中国に返還されたのは1999年のこと。現在もポルトガル語が公用語の1つとなっているほか、ポルトガルをベースにした法律、経済体系も多く残ることから、近年では中国におけるポルトガル及びポルトガル語圏諸国との窓口役として、あらためて脚光を浴びる存在となっている。

マカオの聖ヨゼフ大学がこのほど発表した研究レポートによると、中国からポルトガルの首都リスボンへ渡航した航空旅客数は、2012年の2万1596人から2014年には4万5546人にまで急増しているという。また、中華圏とポルトガルの往来が緊密化に伴い、マカオとリスボンを結ぶ直行便の就航について、十分なポテンシャルがあるとした。

マカオの空の玄関口、マカオ国際空港が開港したのは中国返還直前にあたる1995年で、その翌年から短期間ではあるがTAPポルトガル航空がリスボンとの間で国内線扱いの直行便を運航していたことがある。現在、マカオ国際空港はアジア各都市を結ぶ路線のみしか就航しておらず、マカオからポルトガルへ渡航する場合は、一旦香港へ移動し、香港国際空港から中東や欧州の都市を経由する必要がある。

開港直後のマカオ国際空港で撮影された写真。奥に見えるのがTAPポルトガル航空機(資料)(写真:マカオ観光局)

開港直後のマカオ国際空港で撮影された写真。奥に見えるのがTAPポルトガル航空機(資料)(写真:マカオ観光局)

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