マカオのベイジンインペリアルパレスホテルがライセンス返上=タイパ島の老舗5つ星

このほど、マカオ・タイパ島にあるベイジンインペリアルパレスホテル(漢字表記:北京王府大飯店)の運営会社、マカオホテルディベロップメント社が公告を出し、ホテル経営ライセンスの当局への返上を決定したことを明かにした。

同ホテルは1992年にニューセンチュリーホテル(新世紀酒店)としてオープンし、2014年から現名称となった。ホテル等級は5つ星。

同ホテルをめぐっては、昨年(2016年)7月22日、旅遊局から重大な行政法上の義務違反や防火安全面の不備などがあったことが発覚し、封鎖命令を受けた。封鎖措置は6ヶ月間の臨時措置で、期限となる今年1月22日までに改修工事及び旅遊局による検査をパスできなければ、サウナ、レストラン、クラブハウス等の施設はライセンス取消または永久封鎖になるというもの。

マカオホテルディベロップメントは公告の中で、改修工事の許可申請が審査待ちの段階にあり、仮に現時点で許可を得たとしても、封鎖措置期限前に工事を完成させることは不可能であることから、ライセンス返上を決定せざるを得なかったと説明している。

旅遊局は1月13日深夜にプレスリリースを発出し、マカオホテルディベロップメント社からホテル経営ライセンスの取り消しを求める書類を受領したことを明らかにした。

なお、ホテルに併設するギリシャ神話カジノについても、一昨年(2015年)12月31日にリノベーション工事の名目で突如閉鎖となったままの状態が続いていた。

ベイジンインペリアルパレスホテル外観(資料)=マカオ・タイパ島、2014年5月本紙撮影

ベイジンインペリアルパレスホテル外観(資料)=マカオ・タイパ島、2014年5月本紙撮影

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