マカオ、カジノ高利貸しに監禁された債権者のSOS届く…毛布に火をつけ外にアピール

3月10日正午頃、マカオ・新口岸地区にある雑居ビルの外壁に火のついた毛布が垂れ下がっているのが見つかった。消防が現場に到着した際、すでに火は消し止められていたというが、その後、単なるボヤではなかったことが判明したという。

警察と消防がボヤを出したと見られる部屋に向かった際、3人の男と遭遇したというが、このうち2人が一目散に逃げ出したとのこと。

残された男の話によれば、逃げたのはカジノ高利貸しで、自身は金を借りて返済不能に陥ったため、2人に監禁されており、外部に助けを求めようと、トイレに入った隙に毛布に火をつけてアピールしたのだそう。しかし、すぐに看守役の2人に見つかり、火は消されてしまったが、警察に露見することを恐れた看守役が、自身を連れて部屋から逃げ出したという。

目下、司法警察局がカジノ高利貸しによる監禁事件として捜査を進めている。

事件現場周辺は中小規模のカジノ施設やホテル、オフィスビルなどが建ち並ぶ繁華街。

近年、マカオの治安は総じて安定しているといえるが、カジノ高利貸しと債権者の監禁に関連する犯罪については増加している。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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