ギャンブル仲間から複数回にわたりカジノチップ盗む=中国人男子2人逮捕「分け前くれなかった」

マカオ司法警察局は6月20日、ギャンブル仲間の男性1人から9回にわたって5万1000香港ドル(日本円換算:約71万円)分のゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして、中国本土出身の男2人を逮捕、送検したことを明らかにした。

警察発表によれば、被害者と被疑者は知り合って1ヶ月でだったという。3人は6月16日午後、コタイ地区のカジノVIPルームを訪れ、一緒にギャンブルに興じていた際、被疑者らは被害者がゲームに勝った場合に分け前をもらえると期待していたが、実際にはもらえなかったことから不満に感じ、隙をついてチップを盗み取ったとのこと。

3人は翌日もまた同じ施設に出かけたが、この時、セキュリティスタッフが前日の監視カメラ映像にチップを盗んだシーンが映っていたことを被害者に告げたことで事件が発覚したのだという。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約142万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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