マカオの悪質タクシー運転手、乗客の忘れ物のスマホ返却に高額要求…恐喝容疑で逮捕

マカオ治安警察局は9月23日、乗客の忘れ物のスマートフォンの返却にあたり、1000香港ドル(日本円換算:約1万4300円)を要求したとして、40代のタクシー運転手の男を恐喝の疑いで逮捕したと発表した。

警察発表によれば、中国本土出身の旅行者が22日にコタイ地区の大型IR(統合型リゾート)併設ホテルからタクシーを利用。降車した後、車内にスマートフォンを置き忘れたことに気づいたという。乗客はスマートフォンのアプリを利用してタクシー運転手と連絡を取り、謝礼として300香港ドル(約1万4300円)を支払うと申し出たところ、運転手は1000香港ドルを要求してきたため、警察に通報。その後、警察がスマートフォンの受け渡し場所に待機し、現場に現れたタクシー運転手を逮捕。スマートフォンは無事持ち主の元に戻された。

警察では、このタクシー運転手について、恐喝及び拾得物不正占有の罪で送検する方針。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシー運転手によるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

乗客の忘れ物のスマホ返却に高額を要求したとして逮捕されたタクシー運転手(写真:マカオ治安警察局)

乗客の忘れ物のスマホ返却に高額を要求したとして逮捕されたタクシー運転手(写真:マカオ治安警察局)

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