18年1月の訪マカオ旅客数、対前年4.7%減の約274万人…旧正月の月ズレ影響

マカオ政府統計調査局は2月26日、今年(2018年)1月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から4.7%、前月から10.2%のそれぞれ減となる延べ(以下同)274万1465人だった。

同局では減少要因として多客期の旧正月シーズンが昨年は1月、今年は2月となった月ズレによる影響を挙げた。

今年1月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から8.8%増の148万3107人、日帰り旅客が16.8%減の125万8358人。旅客の平均滞在時間は横ばいの1.3日で、日帰り旅客に限ると0.2日、宿泊を伴う旅客は2.1日だった。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は今年1月まで30ヶ月連続で対前年増を記録。一昨年6月から今年1月までの間、昨年1、2月を除いて宿泊を伴う旅客が日帰り旅客の数を上回った。

今年1月の訪マカオ旅客のうち、国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から3.5%減の192万7642人。このうち個人旅客に限ると20.6%減の89万6088人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は70.3%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が16.8%減の43万8573人、韓国が20.2%増の9万7861人、台湾が0.8%減の8万3591人、日本が6.9%増の2万7554人。韓国旅客の数が台湾旅客を上回るのは今回が初めてのこと。

入境ルート別では、陸路が12.3%減の157万7333人、海路が4.5%増の89万8715人、空路が22.0%増の26万4551人。

昨年通期の訪マカオ旅客数も前年の同じ時期から5.4%増の3261万0506人で過去最多に。このうち中国本土旅客は8.5%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。その他の国・地域では、人数が多い順に香港が4.0%減の641万9839人、台湾が1.3%減の107万4525人、韓国が32.0%増の66万2321人、日本が9.4%増の30万0613人。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが2月1日に公表した資料によれば、今年1月の月次カジノ売上は前年同月から36.4%増の262.60億パタカ(日本円換算:約3476億円)となり、旅客数の減にも関わらず大幅増という結果だった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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