マカオ国際空港がACI空港カーボン認証レベル2を5年連続更新…エコ・エアポートを推進

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは7月9日、国際空港評議会(ACI)による空港から排出されるCO2の管理及び削減状況の評価プログラム「空港カーボン認証」で5年連続「レベル2」を更新したと発表した。

同プログラムは4段階評価となっており、レベル2は下から2番目の「空港管理者が排出したCO2の管理及び削減の達成」にあたる。

マカオ国際空港では、2014年から2018年までの5年間にエネルギー効率、燃料効率、廃棄物管理等の風数領域において目標を掲げ、具体的な数値として2018年の航空機発着ごとの排出CO2量を2012年水準比で20%削減するとしていた。過去数年間に空港全体において照明のLED化やエコカーの導入、バゲッジ輸送システムの省エネ化、壁面緑化、厨房廃棄物の回収といった施策を積極展開し、すでに昨年(2017年)に28.7%減というかたちで目標を大きく達成済みとのこと。

同空港では、エコ・エアポートの推進に長期的視野で取り組むとし、まもなく新たなCO2管理計画を制定するとのこと。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

なお、日本では成田国際空港と関西国際空港が空港カーボン認証レベル2認証を取得している。

マカオ国際空港の旅客ターミナルビル(資料)=マカオ・タイパ島(写真:CAM)

マカオ国際空港の旅客ターミナルビル(資料)=マカオ・タイパ島(写真:CAM)

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