マカオの単日出入境者数が過去最多更新…11月24日に延べ62.2万人が往来

マカオは人口約66万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)、独特の食文化に加え、数多く開催される大型イベントがエンジンとなり、年間3000万人超のインバウンド旅客を数えるアジア有数の観光都市となっている。

前月(10月)24日に香港と珠海、マカオを結ぶ港珠澳大橋が開通したことを受け、世界から脚光を浴びる中、ちょうど橋の開通から1ヶ月目にあたる11月24日土曜日、マカオの単日出入境者数が過去最多を更新した。

マカオ治安警察局が11月25日に公表した統計資料によれば、11月24日の単日出入境者数が62.2万人超(延べ、以下同)となり、今年(2018年)8月19日に記録した60万人を上回ったとのこと。

イミグレーション施設別では、マカオ半島北部にあり、中国広東省珠海市の拱北地区との陸路ルートにあたる關閘イミグレーションが46万人超、港珠澳大橋のマカオ側イミグレーションが開通以来最多の3.4万人超で、それぞれ過去最多だった。

24日夜、關閘イミグレーションの出境ホールはマカオから中国本土へ向かう旅客で混雑し、通関の待ち時間は1時間超に達したという。

昨年通期の訪マカオ外客数は前年から5.4%増の3261万0506人で、3000万人の大台を4年連続突破するとともに、2014年以来となる最多記録を更新。今年1〜10月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.4%増の2896万7555人。このうち中国本土旅客が13.1%増の2052万7999人で、全体の70.9%を占めた。

出入境者数が過去最多を記録した11月24日の關閘イミグレーション施設の様子(写真:マカオ治安警察局)

出入境者数が過去最多を記録した11月24日の關閘イミグレーション施設の様子(写真:マカオ治安警察局)

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