エアアジアがマカオとセブ島結ぶ直行定期便就航…デイリー運航

LCC(格安航空会社)エアアジアグループのエアアジア・フィリピンが2月8日、フィリピンのリゾート地として知られるセブ島のマクタン・セブ国際空港とマカオを結ぶ直行定期便を新規就航し、記念セレモニーが開催された。1日1往復のデイリー運航。

今回がエアアジアグループにとってマカオとフィリピンを結ぶ2路線目で、同グループのマカオ乗り入れは10路線体制となった。マカオとセブ島を結ぶ路線には先にLCCのセブ・パシフィック航空が就航しており、こちらは週4往復。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。現在、日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。今年3月31日からは福岡線が週4便に、7月1日からは成田線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。

マーケティング部のエリック・フォン(方曉健)ダイレクターが記念セレモニーでスピーチした内容によれば、東南アジア路線の旅客数は安定した右肩上がりの増が続いており、昨年は対前年9%増だったとのこと。

また、マカオ政府民航局の陳穎雄局長は囲み取材に応じた際、昨年10月の港珠澳大橋開通後、マカオ国際空港の旅客数、発着回数ともに増加傾向にあり、アクセス向上を受けて多くの航空会社がマカオ乗り入れや増便を前向きに検討しているとし、直近では3月に韓国の未就航都市との間に新路線開設が控えているとコメント。将来的な展望として、フライト増に備え、最大駐機数の増、旅客ターミナルビルの拡張といった対策が必要となるとした。

マカオ国際空港で開催された記念セレモニーの様子=2019年2月8日(写真:CAM)

マカオ国際空港で開催された記念セレモニーの様子=2019年2月8日(写真:CAM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun