マカオ、風疹感染者が今年計30人に…患者はカジノ・ホテル従業員が大半

マカオ政府衛生局(SSM)は4月30日夜、同日、風疹(三日ばしか)感染者を新たに3人確認したと発表。風疹患者の確認は同月25日以来のこと。

マカオにおける風疹感染者数について、昨年は1人のみだったが、今年はすでに30人にも達しており、SSMが医療従事者や市民、特に麻疹、おたふく風邪、風疹のMMR(新三種混合ワクチン)未接種の妊婦へ予防策を講じるよう呼びかけている。

30日に確認された患者は、いずれもマカオ半島新口岸地区にあるランドマークカジノに勤務するマカオ人、ベトナム人、フィリピン人の女性で、年齢は20〜40代。このうち、マカオ人の患者は広東省・珠海市から越境通勤しており、残る2人は潜伏期間中の海外渡航歴はなかったとのこと。また、3人とも予防接種を受けたかどうかわからないと話しているという。

今年4月以降に確認された患者の大半がカジノIR(統合型リゾート)とカジノ施設の従業員となっている。患者が確認されたのは上述のランドマークカジノのほか、同じくマカオ半島新口岸地区にある「スターワールド」と「MGMマカオ」、コタイ地区にある「シティ・オブ・ドリームズ」。

目下、SSMがこれまでに感染が確認された患者の接触者に対する健康追跡調査を進めているほか、患者の勤務先に対して消毒の強化及び従業員の健康状況の把握を徹底するよう指導したとのこと。

マカオは面積約32平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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