マカオ政府、歴史市街地区の保護・管理計画の策定を急ぐ意向

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

6月30日から7月10日まで、アゼルバイジャンの首都バクーでユネスコ世界遺産委員会の第43回年次会議が開催されており、マカオ政府社会文化庁の譚俊榮(アレクシス・タム)局長も現地入りしている。

社会文化庁長官事務所が7月7日夜に発出したプレスリリースによれば、譚局長は会場で中国国家文物局の劉玉珠局長と面会。劉局長からマカオにおける世界遺産保護施策について肯定的な評価を得たとのこと。譚長官からは、今後も国家文物局の監督の下で世界遺産保護施策を展開し、「マカオ歴史市街地区保護・管理計画」の制定とマカオ世界遺産モニタリングセンターの設立準備を急ピッチで進める意向が示されたとした。

第43回世界遺産委員会の会議場で面会した中国国家文物局の劉玉珠局長(左)とマカオ政府社会文化庁の譚俊榮局長(右)=アゼルバイジャン・バクー(写真:マカオ社会文化庁長官事務所)

第43回世界遺産委員会の会議場で面会した中国国家文物局の劉玉珠局長(左)とマカオ政府社会文化庁の譚俊榮局長(右)=アゼルバイジャン・バクー(写真:マカオ社会文化庁長官事務所)

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