2018年マカオ旅行会社調査結果公表…収入10.4%増、利益6.4%増も利益率は0.2ポイント下落の4.6%に

 マカオは人口約67万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。昨年(2018年)のインバウンド旅客数は過去最多となる延べ約3580万人に達した。

 マカオ政府統計調査局は9月30日、昨年のマカオの旅行会社に関する調査結果を公表。

 昨年時点で営業中の旅行会社数は前年から11社増の221社、従業員数は0.7%増の4530人。業界全体の総収入は10.4%増の91.7億マカオパタカ(日本円換算:約1229億円)、総支出は10.6%増の87.5億パタカ(約1173億円)。

 パッケージツアーを利用せず海外旅行へ出かけるマカオ居民による旅行会社に対するサービス需要が増加したことを受け、ホテル客室予約サービス収入は23.1%増の29.2億マカオパタカ(約391億円)、客運チケット収入は6.4%増の17.7億マカオパタカ(約237億円)で、収入全体に占める割合はそれぞれ31.8%、19.3%となり、計5割を上回った。このほか、ドライバー付きの車両チャーターサービス収入は21.5%増の12.1億マカオパタカ(約162億円)、パッケージツアー収入は0.4%減の24.8億マカオパタカ(約332億円)。

 支出については、購買、サービス、コミッションが主で、12.0%増の70.8億マカオパタカ(約949億円)。内訳は、ホテル客室サービス支払いが24.4%増の27.7億マカオパタカ(約371億円)、客運チケットが15.0%増の17.8億マカオパタカ(約239億円)。営業費用は0.8%減の8.5億マカオパタカ(約114億円)で、主な内訳は自動車レンタル代が4.9%減の3.9億マカオパタカ(約52億円)、燃料が7.6%増の1.4億マカオパタカ(約19億円)、家賃が9.8%増の7757万マカオパタカ(約10億円)。従業員支出は11.9%増の8.2億マカオパタカ(約110億円)。

 規模別にみると、従業員50人以上の旅行会社は20社あり、収入は1.7%増の31.3億マカオパタカ(約420億円)。主な収入源はドライバー付きの車両チャーターサービスの9.9億マカオパタカ(約133億円)及びホテル客室予約サービスの7.4億マカオパタカ(約99億円)。従業員数30〜49人の旅行会社は12社で、収入は25.4%増の11.0億マカオパタカ(約147億円)で、このうち56.6%にあたる6.3億マカオパタカ(約84億円)がホテル客室予約サービスによるもの。

 従業員数10〜29人の旅行会社は79社で、収入は12.2%増の38.0億マカオパタカ(約509億円)、内訳はパッケージツアーの15.0億マカオパタカ(約201億円)及びホテル客室予約サービスの11.2億マカオパタカ(約150億円)が主。従業員数10人以下の旅行会社は110社で、収入は17.8%増の11.3億マカオパタカ(約151億円)、内訳はホテル客室予約サービスの4.3億マカオパタカ(約58億円)及び客運チケットの3.5億マカオパタカ(約47億円)が主だった。

 業界の経済貢献を示す付加価値総額は10.0%増の12.4億マカオパタカ(約166億円)、利益は6.4%増の4.2億マカオパタカ(約56億円)、利益率は0.2ポイント下落の4.6%。なお、一部の旅行会社が昨年自動車、店舗、駐車場を追加したため、固定資本形成総額は2.2倍増の2.0億マカオパタカ(約27億円)となった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局(DSEC)は2月23日、今年(2024年)1月の訪マカオ外客数(インバウン…
  2.  マカオ政府統計調査局が2月23日に公表した資料によれば、今年(2024年)1月の総合消費者物価指…
  3.  マカオ治安警察局は2月23日、マカオのタクシー車内で拾ったスマホを届け出せずに着服、転売したとし…
  4.  マカオ政府教育・青年発展局(DSEDJ)は2月23日、同日アメリカの元プロバスケットボール選手で…
  5.  在香港日本国総領事館は2月23日、マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオ内…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空(NX)によれば、2024年1月31日までの期間限定で成田・…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の女性アイドルグループ「高嶺のなでしこ」が2月1日にマカオ・コタイ地区にあるロンドナーシアタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年3月号
(vol.129)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun