マカオ税関が港珠澳大橋マカオ側イミグレで大量の中古スマホ無申告持ち込みで香港旅客4人摘発…近日同様の事案相次ぐ

 澳門海關(マカオ税関)は10月7日、同月5日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設で大量の中古スマートフォンを無申告でマカオへ持ち込みしようとした香港人の旅客4人(男性1人、女性3人)を摘発したと発表。

 税関の発表によれば、5日夜、入境ホールにあるトイレで身体に巻きつけた物品を整理している者がおり、違法な活動に従事している疑いがあるため、4人の身柄を拘束したと警察から通報があったという。税関職員が現場へ到着した際、トイレ内に多数の中古スマートフォン及び電子パーツ、粘着テープなどのゴミが散乱していたとのこと。4人が密輸に関わっている疑いが強いとして、税関検査場で所持品の詳細確認を行ったところ、身体に身につけていたものと手荷物の中から中古スマートフォン312台、携帯電話用パーツ80点、スマートウォッチのコアパーツ97点を発見。

 4人はいずれも香港人、年齢は25〜58歳で、税関の調べに対し、ある会社から香港からマカオへ物品を密輸するよう依頼され、報酬を得て引き受けたが、物品の価値については詳しく知らなかったなどと説明したとのこと。税関では、4人が輸入に必要な申告書類を提示できなかったため、対外貿易法違反で起訴するに至ったとした。

 近日、大量の中古スマートフォンのマカオへの無申告持ち込み事案が複数確認されている。税関では、マカオを往来する旅客に対し、管制下にある物品を携行してマカオへ入境する際、「申告物あり」の赤色レーンを通過し、税関に対して必要な申告を行うようあらためて呼びかけた。

身体に巻きつけられた中古スマホ等(写真:澳門海關)

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