マカオ政府、カジノ従業員に対するマスク着用令を発出…新型コロナウイルス防疫対策

 中国・湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まっており、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも近日政府が矢継ぎ早に各種防疫対策を打ち出している。

 近日、マカオでは政府が防疫対策が段階的に強化されている中、1月22日に新型コロナウイルス感染者が初確認された。

 マカオ政府は1月22日、臨時の政府公報を発刊。マカオにあるすべてのカジノ施設のゲーミングフロアでの業務に従事するスタッフに対する業務中のマスク着用令を政府衛生局長名で発出した。効力は2月22日までの1ヶ月間となっている。

マカオ特別行政区政府の新型コロナウイルス対策協調センターが衛生局で開催した記者会見。左から3人目が李展潤衛生局長=2020年1月22日(写真:GCS)

 カジノ施設には多くの人が集まる。マカオで初感染確認された患者も、カジノ施設内に長時間滞在していたことがわかっている。マカオ政府では1月初旬からゲスト用及び従業員用入口に体温検測装置の導入を進めるなど、カジノ施設における防疫対策を進めてきた。

 このほか、衛生局は今朝(23日)2人目の感染者が見つかったとするプレスリリースを発出済みで、現地時間11時から詳細についての記者会見が行われる予定。

マカオのカジノ施設入口における体温検測の様子(写真:DICJ)

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