営業距離世界最短で知られるマカオの松山ロープウェイが定期点検のため8日間運休…6月15〜22日

 マカオ政府が運営する唯一の鋼索線「松山ロープウェイ(中国語表記:松山纜車)」が定期点検のため6月15日から22日までの8日間にわたって運休を予定している。

 松山ロープウェイを管轄する市政署(IAM)の発表によれば、今回実施するのは年次安全点検で、支柱、スチールロープ(鋼索)、ゴンドラ、保安装置、進行システム等の設備全般に対する検査を行うとのこと。

 松山ロープウェイは、マカオがポルトガルから中国に返還される2年前にあたる1997年に営業運転を開始。マカオ半島北部の旧市街エリアにあるフローラ公園(二龍喉公園)内にある駅とマカオ半島で最も標高の高いギアの丘(松山または東望洋山)の山頂近くにある駅の間を結んでいる。営業距離はわずか186メートルで、ガイドブック等では「世界最短」として紹介されることも多い。

 乗車時間は片道約1分20秒。短い時間だが、眼下には色とりどりの花が咲き、美しい緑が広がるフローラ公園、手前には昔ながらの住宅街、奥には世界遺産が密集する歴史市街地区の美しい景観を望むことができる。ギアの丘にある世界遺産・ギア要塞へのアクセスにも便利とあって、観光客はもちろん、市民の間でも身近なレジャー施設として親しまれている。

 松山ロープウェイの運転時間は午前8時から午後6時までで、毎週月曜日は運休(祝日と重なる場合は翌日休)。運賃は片道2パタカ(日本円換算:約27円)、往復3パタカ(約40円)。

 マカオには昨年(2019年)12月に新交通システム「マカオLRT」のタイパ線が開業。こちらはマカオ初の本格的な鉄道となり、政府全額出資のマカオLRT社が運営している。

マカオ・松山ロープウェイ(写真:IAM)

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