20年8月のマカオ対外商品貿易統計公表…前月に続き輸入は対前年プラスを維持

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響により今年2月頃から経済活動の縮小が続いている。

 マカオ政府統計調査局は9月29日、今年(2020年)8月の商品貿易統計を公表。

 8月の商品輸入総額は前年同月から16.0%増の86.1億マカオパタカ(日本円換算:約1140.1億円)だった。品目別では、コスメティック・スキンケア用品、香水、携帯電話がそれぞれ3.8倍、1.5倍、83.3%の大幅増。一方、ゴールド製ネックレス、腕時計はそれぞれ72.0%、34.5%の大幅減。商品輸出総額は5.3%減の8.8億マカオパタカ(約116.5億円)。このうち、マカオ製の商品の輸出は13.9%減の1.1億マカオパタカ(約14.6億円)で、品目別ではたばこ製品がが83.2%減。再輸出についても3.8%減の7.7億マカオパタカ(約102.0億円)で、品目別ではコスメティック・スキンケア用品が66.6%減。8月の商品貿易赤字は77.3億マカオパタカ(約1023.6億円)。

 1〜8月累計の商品輸出総額は前年の同じ時期から17.2%減の69.3億マカオパタカ(約917.7億円)、再輸出は19.9%減の59.6億マカオパタカ(約789.2億円)、マカオ製の商品の輸出は3.9%増の9.6億マカオパタカ(約127.1億円)。商品輸入総額は19.6%減の453.5億マカオパタカ(約6005.1億円)。貿易赤字は20.1%減の384.2億マカオパタカ(約5087.5億円)。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

 1〜8月の主要輸出先内訳は、香港が12.9%減の47.4億マカオパタカ(約627.7億円)、中国本土が2.9%増の10.9億マカオパタカ(約144.3億円)、米国が1.4倍増の3.4億マカオパタカ(約45.0億円)、EUが9.4%減の1.2億マカオパタカ(約15.9億円)。ポルトガル語圏諸国向けの輸出は7.8倍増の944万マカオパタカ(約1.2億円)に。品目別では、非紡績商品が24.3%減の58.5億マカオパタカ(約774.6億円)、紡績品・衣類は66.7%増の10.8億マカオパタカ(約143.0億円)。

 輸入品の原産地別では、中国本土が18.7%減の153.4億マカオパタカ(約2031.1億円)、EUが21.9%減の121.1億マカオパタカ(約1603.4億円)。輸入元別では、中国本土が15.0%減の78.7億マカオパタカ(約1042.0億円)。品目別では、消費財が22.3%減の305.8億マカオパタカ(約4048.9億円)。このうち、腕時計が53.3%減の20.2億マカオパタカ(約267.5億円)、ゴールド製ネックレスが66.2%減の13.1億マカオパタカ(約173.5億円)、コスメティック・スキンケア用品が61.3%増の64.5億マカオパタカ(約854.0億円)、燃料・潤滑油が26.5%減の35.4億マカオパタカ(約468.7億円)、携帯電話が37.9%減の17.0億マカオパタカ(約225.1億円)、建築資材が18.4%増の11.6億マカオパタカ(約153.6億円)だった。

 1〜8月累計の対外商品貿易総額は前年同時期から19.3%減の522.8億マカオパタカ(約6921.3億円)。

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