香港、12/29単日の新型コロナ新規感染確認数53人…直近1ヶ月内で最少=英国からの入境者で「変異種」確認は累計8人に

 香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

 香港政府は12月29日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が53人だったと発表。内訳は市中感染が50人、輸入性が3人。新規感染確認数は10日連続で2桁にとどまり、12月23日と並んで直近1ヶ月最少タイ(ただし市中感染は29日の方が3人多い)だった。市中感染のうち感染経路不明が14人。このほか、陽性予備群が40人超いるとのこと。

 輸入性事案のうち1人はインドネシア人のホームヘルパーで、12月11日にインドネシアから香港入りし、ホテルでの隔離検疫期間を満了して以降に感染が発覚したもの。市中に出てからホームヘルパー派遣会社に立ち寄った際に2〜3人の外国人ホームヘルパーと接触があったという。残る2人は知人同士で、いずれも南アフリカ滞在歴があったとのこと。1人は南アフリカに長期滞在しており、もう1人は英国ロンドンから南アフリカへ飛び、現地で合流した後、12月16日にカタール航空の経由便を利用して香港に到着。衛生当局では、2人のウイルス株について再分析を行うとした。

 香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したことなどを受け、近日相次いで防疫措置の厳格化を図っている。この日の記者会見で、12月4日から12月20日までの間に英国から香港へ戻った人のうち少なくとも8人が変異種に感染していたことも明らかにされた。目下、その他の事案についても香港の複数の大学と共同で分析を進めているとのこと。

 第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も相次いで確認されている。この日は近日出現した東九龍にある聯合医院の院内クラスター関連で新たに1人、また東九龍・彩虹エリアにあるマンションの同一棟で3人の新規感染が確認された。

 ここまでの香港における累計感染確認数は8725人、退院者数は7616人、死者数は143人。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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