マカオ 2021年通期の観光物価指数は対前年4.71%下落

 マカオ政府統計調査局は1月13日、昨年第4四半期(2021年10〜12月)の観光物価指数が前年同時期から0.73%上昇となる119.07だったと発表。

 指数上昇の主要因は飲食サービス費の上昇で、ハンドバッグ小売価格の下落により上昇幅の一部を相殺したとのこと。分類別の価格指数でみると、飲食が4.03%、レジャー・文化活動が3.97%のそれぞれ顕著な上昇。一方、衣類・履物が2.37%、その他物品が1.57%のそれぞれ下落。

 昨年第3四半期の観光物価指数との比較では2.14%上昇。マカオグランプリ及びクリスマス期間にホテル客室価格が値上がりしたことで、宿泊価格指数が15.40%上昇。また、冬物衣料の新製品が登場し、衣類・履物価格指数が7.43%上昇。一方で、食品・たばこ・酒と飲食の価格指数はそれぞれ2.41%、1.34%下落。

 昨年通期の観光物価平均指数は、前年から4.71%下落。ホテル客室価格と航空券価格の値下がりが主要因で、飲食サービス費の上昇幅の一部を相殺した。分類別の価格指数でみると、宿泊が29.28%、交通・通信が7.00%のそれぞれ下落だった一方、飲食は4.62%、レジャー・文化活動は1.18%のそれぞれ上昇だった。

 観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。2009年10月〜2010年9月を100としている。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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