6月の通貨供給量下落、預貸率は上昇へ

マカオ政府金融管理局は5日、今年(2013年)6月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、対前月で下落に転じたとする最新統計を発表。融資総額が増加し、預金総額が減少したことによる。総体銀行預貸率は前月と比較して上昇している。

【マネーサプライ】
流通貨幣がが1.2%上昇、通知預金が14.5%の下落。M1は前月比12.4%減少すると同時に、準通貨負債は1.1%の下落となり、通貨供給量M2は前月比2.7%の下落で3,964億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに34.2%、23.3%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.6%で前月比、前年比それぞれ0.6ポイント増、1.6ポイントのマイナス、香港ドルの比重は53.6%で、前月比、前年比それぞれ1.5ポイント、0.4ポイントの下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から2.8%減り、3,881億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.3%減、香港ドルが5.4%減、とその他外貨が1.3%増。非マカオ居民による預金は前月から6.7%増え、1,606億パタカに。公共部門の銀行システムへの預金は1.4%増の567億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.1%微減の6,054億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ19.8%と44.9%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.6%増の2,264億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ32.2%と59.0%で、金額ベースでは729億パタカと1,336億香港ドル。第2季末の非貨幣金融機構、ゲーミング、クレジットカード残高への融資はそれぞれ86.0%、9.7%、14.1%の増。一方、IT、ホテル・飲食についてはそれぞれ1.9%、1.5%の減。

対外部門への融資は前月から2.4%増の2,663億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.9%と20.6%で、金額ベースでは24億パタカと550億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は6月末時点で前月末と比較して2.4ポイント上昇の50.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.0ポイント上昇の81.4%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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