中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は22人、10日連続100人以下…総じて状況安定、広東省珠海市でマカオからの輸入例続く=6/24

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月25日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月24日の中国本土における新規市中感染確認者数は7人(前日から11人減)だったとのこと。内訳は、広東省5人、北京市2人。このうち、広東省の1人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは252日連続で、13日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は15人(前日から11人減)。内訳は、遼寧省8人、広東省2人、広西チワン族自治区4人、雲南省2人、吉林省1人。

 無症状を含む新規感染者数は22人で、10日連続100人以下を維持した。

 6月24日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は623人(うち輸入性が294人)で、重症者は3人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1082人(輸入性509人)が医学観察下にあるとのこと。

 5月末にロックダウンが解除となった上海市では目立ったリバウンドは出現していないものの、依然として社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染者が散発的に出現しており、同市では定期PCR検査のほか、25日には浦東区と長寧区で全民PCR検査によるスクリーニングの実施が予定されている。

 4月下旬から再流行が続く北京市については、一旦は多くのエリアで社会面におけるゼロコロナを達成し、一部を除いて正常化が進んだ後に朝陽区にあるバー(クラブ規模の大型施設)で300人超のクラスターが発生するも、近日になって伝播チェーンはほぼ寸断できたとされ、状況は比較的安定しているという。

 香港・マカオと隣接する広東省では、5月下旬までに状況は落ち着いたが、近日は香港寄りの深圳市で連日市中感染例が出現している。24日の同省内の新規市中感染例(7人)はすべて深圳市から報告されたケース。同市では24日から交通関連、密閉空間にある公共施設を利用する際、48時間以内のPCR検査陰性証明または当日検体を採取した証明の提示を必須するなど、防疫対策が強化されている。

 このところ中国本土の状況が落ち着いてきた一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数のリバウンドが続き、6月24日まで9日連続で市中感染確認数が1千人超となった。マカオについては約8ヶ月にわたって市中感染確認数ゼロを維持してきたが、18日深夜から陽性者の出現が相次ぎ、24日午後3時までの累計は170人に。マカオでは19日以降、全市民を対象としたPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングが断続的に実施されており、検査を通じて新たな陽性者の発見が続く状況。目下のマカオ市中の流行株は感染力が強いとされるオミクロン変異株派生型のBA.5.1であることも明らかになった。

 マカオの状況を踏まえ、地理的に近く、往来も多い広東省珠海市などでは流入に対する警戒が高まっている。一部地域でPCR検査によるスクリーニングのほか、マカオからの入境者に対する検疫強化も実施されている。現在、マカオから珠海市へ入境する場合、7日間の専門施設での隔離(自費、要事前予約)と自宅での隔離(不要不急の外出なし)が必須とされている。これまでに広東省内でマカオからの複数の入境者の陽性が判明しており(24日は珠海市で3人)、輸入性症例としてカウントされている。

 このほか、NHCは24日午後の会見の中で、全国的(中国本土)な流行は着実に縮小しており、毎日の新規感染者数は40人以下、直近3日間(21〜23日)平均は28人と、6月以降の最少だったとし、概ね安定的に改善しているが、局地的に流動が存在する状況との見方を示した。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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