マカオのオミクロンBA.5アウトブレイク、累計陽性者数は1215人に…無症状が約6割

 人口約68万人のマカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、陽性者の出現が続いている。(以下、「6・18アウトブレイク」と表記)

 6・18アウトブレイクは、感染力が非常に強いオミクロン変異株派生型の「BA.5.1」が市中へ流入(感染源不明)し、急速に伝播が拡大したものとされ、1平方キロメートルあたりの人口密度が2万人超と極めて高いマカオにとって、大きな脅威となっている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは7月7日午後5時から会見を開き、6・18アウトブレイクに関する各種最新情報を発表。

 7日午前0時までの直近24時間にPCR検査を経て陽性が確定した人の数(市中感染事例に限る)は128人で、6月18日以降の累計は1215人に。前日から18人減だったものの、2日連続100人超となった。

 128人の内訳は、隔離対象の局地ロックダウン対象ゾーン内及び隔離検疫ホテルからが41人、一般市中からが87人(濃厚接触者36人、全市民PCR検査及び重点検査対象38人、その他13人)。

 ここまでに陽性が確定した1215人の内訳は女性が659人、男性556人、年齢は3ヶ月〜100歳で、症状あり(感染確認)が465人、無症状が750人、死亡者が2人。症状ありの患者に関して、その大多数が軽症とのこと。

 直近で500人の陽性者についての疫学調査で、家庭、宿舎、仕事場が3大感染場所であることがわかったという。当局では、オミクロンBA.5.1は感染力が非常に強いため、これらの場所でマスクを着用しなかった場合、同じ空間に感染者がいた場合に影響を受けるリスクも高くなるとし、仕事場においても常にマスクを着用するよう呼びかけた。

 これまでに隔離の対象とされた人の数は1万5374人に上る。内訳は陽性者1215人のほか、核心濃厚接触者が2609人、非核心濃厚接触者(陽性者と居合わせた)が9696人、二次濃厚接触者が796人、一般接触者が332人、付き添い人が726人。

 マカオでは6月19日以降、全市民を対象とした義務的なPCR検査及び迅速抗原検査、さらには一部重点区域、重点人群に対象を絞った追加のPCR検査によるスクリーニングが高頻度で実施され、いずれも多くの陽性者の発見に至った。目下、7月4日から9日までの6日間にわたって3回(6月19日以降で4、5、6回目)の全市民PCR検査が実施されている。4回目のPCR検査受検後、9日まで1日1回の迅速抗原検査を実施することも求められる。また、警備・清掃・ビル管理業に従事する人を重点対象とした検査が3日に続いて再実施となり、6日から9日まで毎日1回のPCR検査を受けることが求められる。6日午前9時から33時間にわたって実施された全市民PCR検査では、7日午後3時までに混合検体(10人分1本)31本から陽性反応が検出されたとのこと。当局では、第4回と比較して減少しており、PCR検査と迅速抗原検査の実施が陽性者の早期発見の助けとなり、情勢の抑制と伝播スピードの緩和につながっているとした。この後、8日から9日にかけて6回目の検査が実施される。

 目下、陽性者が出現した場所(ビル及び店舗単位)に対する局地ロックダウンや各種人流抑制措置などが講じられており、市民はここまで2週間以上にわたって不便な生活を余儀なくされている。中国広東省でもマカオからの入境者に対する水際措置が大幅に引き上げられ、両地間の相互往来が困難な状況に。近日、統合型リゾート(IR)や大型ショッピングモールが封鎖対象となる例も相次いでいる。

 このほか、すでに運転本数を7割程度に調整している路線バスについて、定員の60%をもって満員とみなす措置が講じられることも明らかとなった。交通当局は、バス車内における伝播理数を軽減することが目的と説明している。

局地ロックダウンの対象となった高齢者向けの公営住宅への生活必需物資搬入作業の様子(写真:GCS)

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