マカオ、2022年3Qの新設企業数が対前年3割減も登録資本金は大幅増

 マカオ政府統計調査局は11月7日、今年第3四半期(2022年7〜9月期)の企業統計を公表。

 今年第3四半期の新規設立企業数は前年同期から422社減(30.3%減)の972社だったが、資本規模の大きい金融業とビジネスサービス業に属する企業の設立があったことで、登録資本金は1.4倍増の8.9億パタカ(日本円換算:約164億円)に上った。

 新設企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が434社、ビジネスサービス業が243社で大半を占めた。ただし、前者が67社、後者が132社のそれぞれ減。解散企業数は139社、取り消し資本金は3.3億パタカ(約61億円)。

 資本金の出所については、中国本土からが全体の89.9%を占める8億パタカ(約147億円)、このうち1.3億パタカ(約24億円)が大湾区(グレーターベイエリア)内の都市からで、中でも珠海市が93.3%を占めた。このほか、マカオからと香港からがそれぞれ5496万パタカ(約10.1億円)、678万パタカ(約1.2億円)。株主構成では、すべてのマカオの株主という企業が711社、マカオとその他の国・地域の組み合わせが90社。

 新設企業の登録資本金の規模では、5万パタカ(約92万円)以下が全体の73.4%を占める713社で、これらの合計資本金は2.1%に相当する1849万パタカ(約3.4億円)。一方、100万パタカ(約1839万円)以上は25社、合計資本金は全体の93.8%に相当する8.3億パタカ(約153億円)。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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