マカオ、2022年通期の平均ホテル客室稼働率は38.4%…対前年11.7pt下落

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 マカオの年間訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)はコロナ直前の2019年には延べ(以下同)3940万6181人(延べ、以下同)に上ったが、2020年は対前年85.0%減の589万6848人に急落。2021年は対前年30.7%増の770万5943人まで回復したものの、2022年は対前年26.0%減の570万0339人と再び下落に転じ、丸3年にわたって低迷が続いた。

 インバウンド旅客数が低迷する主要因として、2020年1月下旬から新型コロナ防疫対策の一環として入境制限を含む厳格な水際措置が講じられたことが挙げられる。ただし、2022年12月初旬に中国が事実上のウィズコロナへ急転換し、マカオも追随。今年(2023年)1月8日には水際措置が大幅緩和され、以降インバウンド旅客数は急回復している。

 昨年(2022年)12月のインバウンド旅客数は対前月6.2%増、対前年同月55.9%減となる33万6593人だった。

 マカオ政府統計調査局は1月30日、昨年12月のホテル宿泊客関連統計を公表。同月の平均ホテル客室稼働率(医学観察及び自己健康管理用ホテルの客室分は含まず、以下同)は42.8%で、対前年同月12.0ポイント(pt)下落、対前月4.1pt上昇。

 ホテル等級別では、5つ星が対前年同月か13.9pt下落の39.2%、4つ星が11.4pt下落の45.7%、3つ星が16.8pt下落の49.4%、2つ星ホテルが15.2pt上昇の56.5%、エコノミー宿泊施設が43.5%(※2022年1月の法改正によりカテゴリー調整が生じたため比較対象なし)。なお、5つ星ホテルの供給客室数が一部大型ホテルの医学観察ホテル化により8.8%減、4つ星ホテルが12.1%増、3つ星ホテルが変動なし、2つ星ホテルが30.1%増だった点も考慮する必要がある。

 昨年12月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から5軒増(指定ホテルにおける隔離検疫措置の撤廃と関連)の123軒、供給客室数は3.2%減の3.75万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の35軒で、供給客室数は全体の59.7%を占める2.24万室。

 昨年12月のマカオのホテル宿泊客数は対前年同月29.8%減の45.7万人。このうち中国本土からの旅客が35.4%減の34.3万人、地元のマカオ客(ステイケーション需要等)が9.9%減の7.7万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から0.1日延びて1.8日に。

 昨年通期の平均ホテル客室稼働率は対前年から11.7pt下落の38.4%、ホテル宿泊客数は22.8%減の511.3万人、平均滞在時間は横ばいの1.8日。

 なお、直近の水際措置大幅緩和後で初めてとなる春節ゴールデンウィーク(1月21〜27日)はインバンド旅客の戻りが顕著で、7日間の総インバウンド旅客数は約45.1万人、単日平均にして対前年同時期297.0%の大幅増となる約6.4万人を記録。ホテル客室稼働率についても22.4ポイント上昇の85.7%となり、2023年は幸先の良いスタートを切ったといえる。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料)=2021年5月9日本紙撮影

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