マカオ、初開催の「新馬路」歩行者天国イベントに5日間で14万人来場

 マカオでは、1月22日12時〜24日22時と2月4日12時〜5日22時までの2回にわたり、マカオ半島旧市街地の中心部を東西に貫くメインストリート「新馬路」のほぼ全体(約450メートル)を歩行者天国とする「新馬路任我行」が初開催された。

 新馬路は世界遺産が密集する歴史市街地区にあり、セナド広場と市政署ビルの2つの世界遺産が通りに面して建つ。また、多くの路線バスが経由する大動脈のひとつに数えられる。

 今回のイベントは、歩行者天国とするのみならず、路上でのパフォーマンス、アート作品展示、クリエイティブ関連商品やフード販売ブースも出店するなど複合イベントとして実施され、一時エリア入場規制が敷かれるほどの人気を博した。

 主催の一角にあたるマカオ政府文化局は2月7日、5日間の来場者数が延べ約14万人に上ったと発表。新馬路のみならず、周辺エリアにも賑わいを創出し、旧市街地の活性化、またカルチャー・クリエイティブイベント要素による経済への波及効果をもたらすことができたと総括した。

 近い時期に関係当局とレビューを実施し、マカオ各界及び市民らの意見収集も続け、今後の開催形式や会期などについて検討を進めていくが、現時点で次回開催は未定とのこと。

 マカオ政府は経済の過度なカジノ依存からの脱却を目指してダイバーシティ化に取り組んでおり、今回のイベントはカルチャー+ツーリズムの融合を推進する新たな試みの一環として開催された。

多くの人出で賑わう歩行者天国イベント「新馬路任我行」の会場イメージ(写真:ICM)

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