マカオのカジノ売上、2月も回復傾向持続…金融機関見通し

 マカオでは、新型コロナの影響を受けて長期にわたりカジノ売上が低迷していたが、昨年(2022年)12月初旬に事実上のウィズコロナ政策に転換し、今年1月8日からは水際措置が大幅緩和されたことで、インバウンド旅客数とカジノ売上が急回復している。

 今年1月の単月カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)は、前年同月比82.5%増の115.80億パタカ(日本円換算:約1883億円)に上った。対前月でも2.3倍増。

 1月は下旬に観光ピークシーズンの春節ホリデーがあったこともインバウンド旅客数とカジノ売上の底上げにつながったとみられ、2月も勢いを持続できるかどうかに注目が集まっている状況。

 このほど大手金融機関のシティが発表したレポートの中で、マカオの2月のカジノ売上見通しについて言及。業界データを元に、2月頭の5日間累計カジノ売上は19億パタカ(約309億円)に達したとのこと。単日平均にして3.8億パタカ(約61.8億円)となり、1月の実績である3.73億パタカ(約60.7億円)を上回る。

 同行では、2月初旬のカジノ売上は好調で、春節ホリデーの勢いが続いているとの見方を示し、2月6日から段階的に中国本土からマカオへの団体旅行が再開することもあり、下旬にかけて勢いはやや弱まるものの、単月85億パタカ(約1382億円)の予測を維持するとした。

カジノのイメージ(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  2.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun