マカオのカジノ売上、5月も回復傾向維持…金融機関見通し

 マカオでは、新型コロナの影響を受けて長期にわたりカジノ売上が低迷していたが、昨年(2022年)12月初旬に事実上のウィズコロナ政策に転換し、今年1月8日からは水際措置が大幅緩和されたことで、以降インバウンド旅客数とカジノ売上が急回復している状況。

 今年1〜4月累計のカジノ売上は前年同時期から141.4%増の493.64億パタカ(日本円換算:約8232億円)に上り、わずか4ヶ月間で前年通期の実績を上回った。ただし、コロナ前の2019年同時期からは50.5%減。

 月別では、1月に観光ピークシーズンとなる春節ホリデーがあった反動で2月は一旦下落に転じたが、以降は回復傾向を維持している。

 このほど大手金融機関のシティが発表したレポートの中で、マカオの前週(5月8〜14日)の単日平均カジノ売上は約5億パタカ(約83億円)で、5月の月間売上予測につき、従来通り155億パタカ(約2585億円)を維持するとした。

 レポートによれば、マカオの5月1〜14日のカジノ売上は80億パタカ(約1334億円)に達したとみられ、第2週については、中国本土で「五・一(労働節)」の大型連休のあった第1週から約22%下落したが、VIPルーム、マス(いわゆる平場)ともに数字は前月を上回って推移しているとのこと。

 すでに今年のカジノ売上は前年通期の実績を上回っていることから、コロナ前水準との比較でどこまで戻せるかに大きな注目が集まっている。

カジノのイメージ(資料)=本紙撮影

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