9月新規住宅ローン貸付復調、非マカオ居民が牽引

マカオ政府金融管理局は11月19日、今年(2013年)9月の住宅及び商業物件ローン新規貸付承認総額を発表した。前月大幅減となった住宅向けは上昇に転じた一方、前月大幅増だった商業物件は減少に転じている。未返済ローン残高については住宅、商業向けともに増。

9月の新規住宅ローン貸付承認総額は46億パタカで、前月比38.0%の減。うち、マカオ居民が占める割合は93.1%に。金額ベースでは前月と比較してマカオ居民向けが29.6%減、非居民向けが1,010.1%の急増となった。前年同期比での新規住宅ローン貸し付け承認総額は1.5%の減。

未完成物件に対する新規貸付は7,792万パタカで、前月比76.4%の増。昨年同月との比較では10.4%の増。未完成物件の売買に対する規制がスタートしたことで前月大幅減となったが、1か月で復調している。

商業物件への新規貸付は前月比17.8%減の34億パタカ。内訳はマカオ居民によるものが96.0%を占めた。金額ベースでは、マカオ居民によるものが19.7%減、非マカオ居民が86.8%の増加となった。前年同月比では7.6%の増。

9月末締めの未返済住宅ローン残高は1,131億パタカで前月比2.5%、前年比23.6%のそれぞれ増。うちマカオ居民が94.6%を占めた。商業物件は同812億パタカで前月比1.8%、前年比22.0%のぞれぞれ増、うちマカオ居民が92.3%となっている。

なお、返済滞納率は住宅ローンが0.04%で前月、前年同月からそれぞれ0.01ポイント改善。商業物件ローンは前月比0.03ポイント、前年9月末から0.04ポイント改善の0.04%だった。

タイパ島のマンション群(資料)―本紙撮影

タイパ島のマンション群(資料)―本紙撮影

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