マカオの2023年4月飲食業・小売業景気調査結果公表…売上額対前年大幅増、翌月も良化見通し

 マカオ政府統計調査局は6月19日、今年(2023年)4月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公表した。

 同局の調査に回答した飲食・小売業者の売上額はいずれも前年同月から大幅増。飲食業では57.0%増で、特に西洋料理店とチャイニーズスタイルの酒楼・飯店の増加幅が2倍前後と大きかった。小売業についても73.5%増で、時計・宝飾品、ファッション、革製品が2倍以上となった。

 前月と比較した売上額では、飲食業が1.9%増、小売業は0.2%増。飲食業では西洋料理店が6.8%増だったのに対し、日韓料理店は0.2%減、小売業では自動車とファッションがそれぞれが22.0%、10.3%の増だった一方、コスメ・衛生用品と時計・宝飾品はそれぞれ7.2%、4.1%に。

 4月と比較した5月の見通しについては、飲食業の26%が増、26%が減、横ばいが36%とし、小売業では33%が増、20%が減とした。

 売上高の前月比の変化を反映した業務展望指数は飲食業が50.3、小売業が56.7で、いずれも50を上回り、両業界とも4月に比べて5月の売上が良化するとみていることを示す結果に。

 なお、調査サンプル数は飲食業が229事業者、小売店が161事業者で、コロナ前2019年の各業界における総売上の前者が53.5%、後者が70.6%を占めるとのこと。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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