マカオの警察署前で男女がトラブル…介入後の調査で管理売春ほか違法行為多数発覚

 マカオ治安警察局は10月26日、同局の警察署前で男女が言い争いをするなどトラブルを起こしていたため介入して調査を行ったところ、管理売春ほか多数の違法違反行為が発覚したと発表。

 2人はいずれも中国本土出身。トラブルになっていた女によれば、マカオで売春をしているとした上、相手の男は前月マカオのカジノ知り合った客だが、行為の際に映像を撮られてしまい、それを脅しに使って毎日「保護費用」を支払うよう要求されたほか、この男の紹介による客を取る際に多額のコミッションを取られ、すでに2300人民元(日本円換算:約4万7000円)を相手に支払ったが、これ以上搾取されたくない思いから警察に救助を求めたと説明したとのこと。

虚偽雇用による海外労働者身分証取得に関わったとして逮捕された5人(写真:マカオ治安警察局)

 警察が男の所持品検査を実施したところ、別の女の身分証が見つかり、この女にも同様の仕事をさせていたが、すでにマカオを離れていたとのこと。警察はこの男(30代)を脅迫、プライベート生活侵入、恐喝、不当身分証保管、売春管理の疑いで逮捕、検察院送致したという。

 なお、上述の女はマカオの海外労働者身分証を所持していたが、不正な手段でこれを取得していたことも明らかになったという。女は今年3月に仲介者に費用を支払い、翌月身分証を取得したと説明。その後の調査で、仲介者及び報酬を得て虚偽雇用に手を染めたコタイ地区にある店舗の経営者と従業員4人の身柄を確保し、不正身分証取得の女を含む5人(20〜40代)を虚偽申請罪で逮捕、検察院送致済みとした。

脅迫、恐喝などの疑いで逮捕された男(写真:マカオ治安警察局)

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