マカオ、2023年3QのMICE開催件数が前年同時期2.3倍の245件に

 マカオ政府統計調査局は11月27日、今年第3四半期(2023年7〜9月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 今年第3四半期のMICE開催件数は前年同時期のおよそ2.3倍にあたる(171件増)245件、参加・入場者数についても59.9%の顕著な増となる54.5万人(延べ、以下同)に上った。

 コンベンション(会議)の開催件数は160件増の221件、参加者数は633.1%増の4.8万人。平均開催期間は0.3日増の1.2日、使用会場総面積は385.1%増の16.6万平米。

 エキジビション開催件数は8件増の20件、入場観衆数は47.3%増の49.3万人。平均開催期間は0.1日短い3.2日、使用会場総面積は53.4%増の10.3万平米。インセンティブ活動の開催件数は4件で、参加者数は5035人、平均活動時間は2.5日、会場総使用面積は1.2万平米。

 今年第3四半期に開催されたエキジビション主催者の収入は279.0%増の3858万パタカ(日本円換算:約7.2億円)、支出は155.5%増の9776万パタカ(約18.2億円)。民間主催のエキジビション16件の収入は1824万パタカ(約3.4億円)で、ブース賃料と政府及びその他機関による補助金がそれぞれ収入の81.4%、18.4%を占めた。支出は2543万パタカ(約4.7億円)で、会場設営費と宣伝・PR費がそれぞれ30.3%、17.8%。民間主催のエキジビションの収支は719万パタカ(約1.3億円)の赤字に。

 今年第3四半期のエキジビション出展者数は2549、プロフェショナル観衆数は2.1万人。出展者から回答を得たアンケート調査結果によれば、収入の90.0%が商品販売によるもので、支出の58.3%をブース賃料、21.8%をブース設営費が占めたとのこと。

 今年第3四半期まで累計のMICEイベント開催件数は前年同時期のおよそ1.9倍にあたる(494件増)757件、参加・入場者数についても50.3%増の122.0万人。これら両指数のコロナ前2019年同時期からの回復率は、それぞれ70.4%、96.1%。コンベンション開催件数が2.2倍(305件増)の703件、参加者数が393.6%増の11.8万人。エキジビション開催件数は8件増の44件、入場観衆数は38.9%増の109.2万人。インセンティブ活動は2件増の10件、参加者数は481.4%増の1.0万人。エキジビション主催者の収入は155.6%増の6941万パタカ(約12.9億円)、支出は167.4%増の1.4億パタカ(約26.1億円)。民間主催のエキジビション39件の収入は4907万パタカ(約9.2億円)、支出は6110万パタカ(約11.4億円)で、収支は1203万パタカ(約2.2億円)の赤字に。

2023年第3四半期にマカオで開催されたエキジビション「G2Eアジア2023」及び「アジアンIRエキスポ」会場の様子(資料)=本紙撮影

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