マカオ科技大学（澳門科技大學、MUST）は12月17日、日本の作家・村上春樹氏へ名誉博士号を授与したことを明らかにした。

　名誉博士号授与式は同月8日に東京の早稲田大学で行われ、村上春樹氏、マカオ科技大学理事長の廖澤雲氏、同副理事長・学長の李行偉氏、日本の元文部科学大臣・官房長官でマカオ科技大学名誉社会科学博士の河村建夫氏らが出席。

　李行偉氏は祝辞の中で、マカオ科技大学として村上春樹氏の優れた文学的貢献を高く評価し、文化芸術分野における功績を称え、名誉博士号を授与したと述べ、村上春樹氏は名誉博士号の授与に感謝の意を表し、「一人の創作家、そして小説家として想像力豊かな物語を作り、書くことが仕事であり、物語と科学技術に直接的な関係はないものの、自身の作品が科学技術の世界にファンタジー、インスピレーション、クリエイティビティをもたらすことを心から願っている」と応じたとのこと。