マカオの「特色店」計画参加店が年内268店体制に…中小企業支援策の一環

 マカオ政府経済・科技発展局(DSEDT)では、地元中小企業、中でも伝統的で特色のある料飲及び小売業者のビジネス環境改善を目的とした「マカオ特色店プログラム」を2020年に立ち上げ、各種トレーニング機会の提供や広報支援などを通じて参加店の品質向上とブランドイメージ向上を図っている。

 同計画は2020年7月に老舗が多いことで知られるマカオ半島旧市街地の十月初五日街エリアの41店の参加でスタートした。DSEDTが1月13日に発表した内容によれば、目下、参加店の数は212店、分布もマカオ各地に広がっており、事業者からの積極的な支持とポジティブな評価に手応えを感じているとのこと。DSEDTでは、より多くの特色ある料飲、小売事業者の経営モデル変革をサポートすることで、地域コミュニティ経済の発展につなげたいとし、年内に参加店の数を268店まで増やす考えを示した。

多くの旅客が訪れるようになった特色店(老舗のナッツ類小売店「時香」)の例(写真:DSEDT)

 なお、計画スタートから約3年を経て、さまざまな措置を講じてオンラインを活用したビジネスのサポートを行ったほか、多くのメディア及びオンライン・オフラインでのプロモーションを継続した結果、参加店のメディア露出や知名度が顕著に向上し、オンラインのトラフィックをオフラインの売上に転換させる一定の成果が見受けれらたという。

 同計画の参加店となるには、一定の要件をクリアした上でDSEDTへ申請し、審査をパスする必要がある。

中国本土で開催された大規模展示会での「特色店」紹介ブースの様子(写真:DSEDT)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は5月20日、今年第1四半期(2024年1〜3月)及び通期の旅客消費調査(ギ…
  2.  マカオ市政署は5月20日、マカオ半島北部に位置する公設市場で建物外観の色から「紅街市(レッドマー…
  3.  中国共産党中央香港マカオ工作弁公室主任で、中国政府の香港マカオ政策担当部門にあたる国務院香港マカ…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  5.  マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun