マカオほかIR運営メルコリゾーツが2023年4Qの業績発表…大幅増収

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は3月1日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)の監査前業績を発表。

 同社の昨年第4四半期の営業収益は前年同時期から約224%増の10.9億米ドル(日本円換算:約1636億円)。主な増収要因として、昨年1月からのマカオにおける防疫措置が緩和したこと、マカオの傘下IR施設スタジオシティの第二期拡張部が今年第二四半期に開幕したことにより、傘下のゲーミング(カジノ)事業及びノンゲーミング(非カジノ)事業のパフォーマンスが向上したことを挙げた。

 営業利益はマイナス0.944億米ドル(マイナス約142億円)となり、前年同時期のマイナス1.995億米ドル(マイナス約299億円)から改善。調整後プロパティEBITDAについても前年同時期はマイナス680万米ドル(約10億円)だったが、3.034億米ドル(約455億円)のプラスに。

 業績発表にあたり、メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、中国本土のマクロ経済の先行きは予測が難しいがマカオは引き続き力強い潜在的成長力と回復力を示しているとし、各事業領域において市場をリードするため、次々と新しいコンセプトと戦略を継続的に投入していく考えを示した。

メルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  目下、マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で卓球の「WTTチャンピオン…
  2.  マカオ治安警察局は9月13日午後の定例会見で、マカオ滞在中に盗撮行為を繰り返したとして50代の日…
  3.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…
  4.  マカオ治安警察局は9月12日、マカオの路上で香港の宝くじに相当するマーク6(六合彩)を販売した6…
  5.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するSJMリゾーツ社とマカオ美術協会が主催するアートラ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun