マカオカジノIR運営GEG、2024年1Hは大幅増収増益

 マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は8月14日、今年第2四半期(2024年4〜6月)及び上半期(同1〜6月の監査前業績を発表。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」と「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、また中小ホテルに併設する衛星カジノ施設「シティクラブ」を運営するほか、建築資材部門を擁する。

 同社発出資料によれば、今年第2四半期の純収入は前年同時期から26%増、前の四半期から3%増の109.18億香港ドル(日本円換算:約2063億円)だったとのこと。調整後EBITDAは前年同時期から28%増、前の四半期から12%増の31.76億香港ドル(約600億円)に。今年第2四半期のカジノ粗収益は59%増の85.95香港ドル(約1624億円)で、内訳はマス(いわゆる平場)が32%増の82.91億香港ドル(約1567億円)、ローリングチップが49%増の13.91億香港ドル(約263億円)、スロットマシンが49%増の6.58億香港ドル(約124億円)。

 今年上半期の純収入は前年同時期から37%増の214.70億香港ドル(約4058億円)、調整後EBITDAについても37%増の60.11億香港ドル(約1136億円)、親会社株主に帰属する利益は52%増の44億香港ドル(約832億円)。今年上半期のカジノ粗収益は45%増の199.67香港ドル(約3774億円)で、内訳はマスが43%増の160.19億香港ドル(約3027億円)、ローリングチップが56%増の26.90億香港ドル(約508億円)、スロットマシンが61%増の12.58億香港ドル(約238億円)。

 目下、同社では旗艦IR「ギャラクシーマカオ」の第4期拡張部(開発面積約60万平米)の開発に力を注いでおり、このうちカペラホテルが2025年半ばの開業目標となっているほか、5000席規模のシアター、多様な料飲、リテール・ノンゲーミング施設、ガーデン、ウォーターパーク、カジノ施設を含み、竣工予定は2027年とのこと。同社では、(2023年1月からスタートした)新コンセッションで330億パタカ(約6050億円)超のノンゲーミング分野への投資をコミットしており、今後もマカオの観光コンテンツの多元化を一層サポートしていくとした。

「ギャラクシー・マカオ」第4期拡張部の開発状況(資料)=2024年8月撮影(写真:Galaxy Entertainment Group)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  近年、マカオ政府文化局(ICM)では、文化資産のデジタル化を進め、多くの文物及び文化施設について…
  2.  マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2024年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  3.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun