マカオで今年初の在郷軍人病感染確認…患者は89歳男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は2月23日夜、同日マカオで今年(2026年)初となる在郷軍人病(退役軍人病、レジオネラ肺炎)感染確認があったと発表。マカオで在郷軍人病の感染確認例が出現するは昨年12月初旬以来、約2ヶ月半ぶり。

 患者はマカオ人の男性(89)で、慢性疾病を持つほか、喫煙歴、長期にわたって咳があり、潜伏期間中は広東省の中山市とマカオの両地に居住。中山市に滞在中の2月13日に咳の症状が悪化し、声がかすれたが、発熱はなく、当地で医療機関を受診することはなく、20日にマカオへ戻った後、症状が持続したことから、21日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診し、胸部X線検査で肺に感染が確認され、22日に患者の尿サンプル検査結果がレジオネラ・ニューモフィラ抗原陽性であることが明らかとなり、在郷軍人病と診断されるに至ったという。目下、患者で入院治療を受けており、両鼻からの酸素吸入を必要とする状況とのこと。

 SSMによれば、在郷軍人病はレジオネラ属菌が引き起こす感染症の一種で、菌を含む水が空調などを通じて飛散することによる空気感染すると考えられているという。病名の由来は1976年に米国フィラデルフィアで開催された在郷軍人大会で集団発生したことによる。レジオネラ属菌は多様な環境下に存在するが、20〜45℃の温水で成長しやすく、水のタンク、スパプール、噴水、家庭で用いられる医療用吸入器などから見つかることも多いとのこと。症状としては、発熱、空咳、呼吸困難、倦怠感、頭痛、筋肉痛、腹痛、下痢などが挙げられ、早期に抗生物質を使用することで効果的な治療ができるという。

 マカオで在郷軍人病の感染者が見つかるのは極めて稀なケースだが、昨年(2025年)については計6例の感染確認があった。近年の感染確認例の推移は2018年が5例、2019年が2例、2020年が6例、2021年が3例、2022年が1例、2023年が1例、2024年が10例。

 SSMは今回の発表に合わせ、広く公衆に対して適切な在郷軍人病予防策を講じ、感染リスクを軽減するよう呼びかけを行った。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)=本紙撮影

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