チップ交換詐欺で中国本土出身の男女4人逮捕、2倍にすると勧誘―マカオ

マカオ司法警察局は10月15日、カジノを訪れていた客に28万香港ドル(日本円換算:約383万円)の現金で2倍にあたるチップと交換すると勧誘し、現金を詐取した疑いで中国本土出身の詐欺グループの男女4名を逮捕した。

10月16日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。10月14日午後3時頃、マカオのカジノを訪れていた中国本土出身の女性2名が、カジノ内で見知らぬ中国本土出身の4人の男女から28万香港ドルの現金でその2倍にあたる56万ドル相当のゲーミングチップと交換すると勧誘され、グループメンバーに現金を手渡した。しかし、午後6時になってもゲーミングチップを受け取ることができなかったことから、女性らがグループメンバーに現金を返還するよう要求。しかし、グループメンバーが先延ばしにしようとしたことから、双方がカジノ内で言い争いとなり、カジノの警備員が司法警察局に通報。

その後の司法警察局の調べによると、グループメンバーは受け取った現金をVIPクラブの口座に入金しており、その後、現金が引き出されていたことが判明したという。司法警察局では引き出された現金の行方を追っている。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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