マカオ経済5年ぶりマイナス成長=第3四半期GDP、対前年実質2.1%減

マカオ政府統計調査局は11月28日、今年(2014年)第3四半期のマカオの域内総生産(GDP)が前年比実質2.1%減だったとする最新データを発表した。マカオ経済にとって5年ぶりのマイナス成長となる。

統計局では、第3四半期のマイナス成長の主要因をサービス輸出の大幅減によるものとしている。今年6月以降、VIPカジノの不調を背景にマカオのカジノ売上が5ヶ月連続の前年割れとなっている中、第3四半期のゲーミングサービス輸出は12.3%の大幅減となった。このほか、マカオを訪れる旅客数は増加したものの、消費の減少があったため、ツーリズムサービス輸出についても0.7%減となっている。

一方で、内需は依然として力強い伸びを示している。民間消費は7.2%上昇、政府最終消費は投資や公共工事の増加により8.1%上昇、民間投資も大型IR(統合型リゾート)施設の建設ラッシュに伴い41.4%の上昇となっている。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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